■2001.6月発行

  武蔵小金井駅南口の
    再開発事業と市庁舎の

あ・ぶ・な・い 関係


 第1地区については、当公団として事業方針の目途がたちましたので、貴市から依頼のあった事業化にむけた覚書の交換について、協議方お願い申し上げます。
 なお、第2地区につきましても、武蔵小金井駅南口市街地再開発事業に係る市の方針を踏まえて、引き続き貴市と協力し、事業化に向け取り組んでまいりますので、お願い申し上げます。
 都市基盤整備公団が6/18に市に持ってきた手紙の一部です。
 この再開発事業は98年、地元地権者の要請で市が公団に施行を要請しました。ところが99年になって公団から123億円の赤字になるといわれて再検討。稲葉市長は再開発地区に市庁舎を入れる(再開発ビルの床を買う)という方針を出し、昨年7月に再度、公団に事業化の検討を依頼しました。
 そしてやっと来たのがこの手紙1枚。裏付け資料もありません。
 市長はこの数行を頼りに再開発の第2地区(南側)に計画している市庁舎も予定通りにできると判断し、リース庁舎の契約を5年更新する方針を議会に示しました。
 ちょっと判断が甘すぎませんか? この手紙では第2地区は未確定です。公団も「経済状況や地権者の意向とも係わるので実現可能性は言い切れない(6/22朝日新聞)」とコメントしています。
 私はそもそも大きなビルが立ち並ぶ“開発”のあり方に疑問を持っていますが、この見切り発車的な進め方には市民の税金を預かっている責任さえ感じられません。
 議会は下記の決議を13対10で可決しました。駅周辺のあり方と市庁舎の方針は市民が主体となって慎重に考えるべきです。



●市役所、公民館、集会施設におむつ交換台設置
 国の少子化対策補助金の活用です。場所は男女共用の障害者用トイレ、または施設ごとに検討します。女子トイレのみではダメ!

●みどり学童・児童館に省エネ型エアコン
 夜間電気を利用するため基本料金が50%減。CO2排出量29%減。約13%の省エネ効果。こういうものをどんどん導入しましょう。

●子育てソースブックを作ろう
 小金井版エンゼルプラン「のびゆく子どもプラン」ができました。
これに沿って、まずは「子育て便利帳」のようなものを市民公募で作ります。ぜひ応募を。

●学校運営連絡会スタート 
 市内14校で始まりました。公募委員の応募がなかった学校が2校、定員を超えた学校も2校です。2学期からは全校の開催予定が市報に載ります。ぜひ傍聴を。地域で子どもたちを育む開かれた学校づくりを本気で進めましょう。
 

6月議会の
  漢人あきこの一般質問より

(1)ついに始まったグリーン購入
 
・新設“環境政策課”に期待する
 
 小金井市役所では、この春の組織改正で生活環境部が環境部になり、ごみ対策課と環境政策課ができました。総合的に環境問題に取り組む環境政策課には大いに期待します。環境基本計画・条例や、漢人が求め続けこの春実現したグリーン購入の担当もここ。まずは市役所内の環境政策全般の徹底・調整役として期待します。
 またグリーン購入はもっと市民にアピールするよう求めました。
 
(2)補助金5000円では安すぎる!
 
・ごみ減量にむけて具体的な方針を
 
緊急かつ重要課題のはずのごみ減量なのに、市から具体策の提示がありません。鎌倉市の資料を示し、処理機の普及による生ごみの脱焼却化を求めました。すでに生ごみ処理機によって、昨年度で学校給食残さ62トン、家庭用処理機の貸与や購入補助で200トン近くが減量されています。補助金をアップし、機種の選定やトラブル相談のアフターケア体制もつくれば、確実な減量対策になります。
指田環境部長 学校は2003年で全校設置。
稲葉市長 電動処理機の小金井の補助金率は非常に低い。考える。

(3)一部事務組合のあり方について市長の考えを問う.
 
 一部事務組合への負担金は市民の税金です。市民への説明責任を果たすため、組合の理事会や議会にどういう態度で臨むのか、小金井市長としての基本的な考え方を示すべきです。
 
▼処分組合が見学拒否!
 この2年間、三多摩廃棄物広域処分組合は処分場のトラスト運動地権者の見学を拒否しています。地権者である私も、この5月、議員研修での見学を拒否されました。理由は「地権者は施設の建設・維持に反対のため、見学により理解を得ることはできないから」とのこと。情報公開と市民参加の時代に逆行してます!情報の共有からしか理解は生まれません。
稲葉市長 感情的なものがあり、管理者の考えはそのとおり。
 
▼5日で24万円!
 この間、いくつかの組合で管理者、議員の報酬額の見直しが行われ、3分の1への減額が決まったところもあります。全額カットにむけた検討を求めました。
 また、1999年4月、稲葉市長は市長選後の5日の在任で1カ月分の24万円、前大久保市長も同じ額の組合報酬を受け取っています。管理者、議員の改選月の重複支給を早急に廃止し、職員と同じ日割りにするべきと求めました。
稲葉市長 私だけじゃない。組合議会で決めることだ。
★ 「稲葉市長の考え」は聞けませんでした。ないのでしょうか?


知ってますか?鎌倉市 の ごみ半減都市宣言

▼鎌倉市は1996年に「2005年までにごみ半減計画」を立てました。中心は生ごみ処理機の普及による10000トン減量。処理機の購入補助金を上限4万円にアップ、今年からは非電動型には9割補助です。▼成果は着実で、じん芥処理費はすでに2000年で半減。計画自体も「2002年まで」と前倒し修正されました。紙類の分別や剪定枝葉の堆肥化などにも積極的です。すごい!
▼でも、(1)ごみ質の分析 (2)減量の方法と数値目標 (3)予算化 (4)実行 (5)修正…という当たり前の手続きを踏んでいるだけ。
▼小金井市は分析も不十分。“生ごみは可燃ごみの4〜5割”の認識すらなく、今年の方針は「みんなで少しずつ減らす」だそうです。それでいいの?本気で考えようよ!


2001.6月発行 漢人あきこの市議会レポート