■2002.1月号

  “市民社会”をつくる

 阪神・淡路大震災から7年です。
震災は日本社会の抱える様々な矛盾を一気に表面化しました。そしてその復興の中では“市民の力”の大きさもクローズアップされました。
 その復興を担ってきたみなさんが、自らの活動と行政の復興施策を検証し、新しい社会への模索を「市民社会をつくる−震後KOBE発アクションプラン 市民活動群像と行動計画」という本にまとめられました。
「支え合い、自律し、地域とともに暮らすことがどれほど大切であるか」を学び、「行政に寄りかからず、市民の力で、地域に市民のくらしを築くこと」を新しい社会への確信として、 まちづくり、福祉、働く場、行政のありかた、NPOなど広範囲にわたる行動計画を示しています。
 国レベルでは小泉構造改革、小金井でも行財政改革や市民参加条例作り、議会改革と行き詰まりの打開に向けての模索が始まっています。
 問題はその先にどんな社会をめざすのか、どんな過程を経るのかです。
 一人ひとりのいろんな市民が、このまちでいきいきと暮らしていけるための市民からの改革。“市民社会をつくる”をキーワードに、一つひとつの施策の是非を判断し、新たな提案をしていくことも必要です。
 震災復興の中で確信された指針は、私たちのめざす社会への道筋を示しています。



12月議会の報告  11/30〜12/20

I 開発進める補正予算に反対
 区画整理事業を進めるための用地買収や、再開発事業を前提にした市民交流センター建設委員会の回数増を含む予算のため、反対しました。
 光熱水費の予算オーバーには根本的な対策を求めました。

II 「再任用条例」は継続審議
 年金支給年齢の引き上げに伴う退職後の継続雇用制度の公務員版です。公務員と非公務員の働き方や、行財政改革のあり方と密接に関係していて判断の難しい制度です。

III 開かれた教育委員会に
 8月の教科書選定をめぐる教育委員会の閉鎖性に対し、情報公開と説明責任を果たすことを求める陳情を採択しました。この審議の中で教育長から今後の開かれた教育委員会への改善が約束されました。

IV 前代未聞の教育委員辞退
 作詞家の星野哲朗さんが、議会の選任同意後に再任を辞退されました。小金井初の異例のこと。このため現在1名欠員です。多摩市のように公募という方法もあります。教育委員の選び方も再考の時期です。



12月議会の漢人あきこの一般質問より

(1)はけの緑のスカイラインと武蔵小金井駅南口再開発事業

 再開発事業によって一体どんなまちができるのか、事業採算や税収変化だけでなく、環境面からの検討も必要です。30階、25階、25階、19階、15階などの超高層ビル群が、小金井のまち全体の景観に与える影響は一切検証されていません。東京都には景観条例があり、国分寺崖線は特に守るべき景観軸として指定されていますが、この超高層ビル群は崖線の緑のスカイラインを破壊することになります。この事業を行えば、市は今後、民間業者の開発の指導がしにくくなり、緑の景観遺産としての崖線も失われることになりかねません。が、、、
市長の答えは「緑は守りたいが、駅周辺は高度利用していく」でした。

(2) 男女平等条例の策定について

 国が1999年6月に「男女共同参画社会基本法」を、東京都が昨年4月に「男女平等参画基本条例」を施行。市町村では全国で17の自治体が条例を定めていて、東京都では日野市がこの12月議会で可決。小金井では第3次の女性行動計画をつくっていますが、この実効性を高めるためにも早い策定を求めました。
答弁は「2003年度以降の早い時期。」

(3)湖南衛生組合をエコランドに

湖南衛生組合は、5市のし尿処理の一部事務組合です。下水道の普及(小金井は100%)で現在の処理量は、ピーク時の1/30。施設の老朽化も激しく早急な将来計画が必要です。生ごみなども処理する資源循環型施設エコランドとして市民参加で建て替えることを求めました。そのためにも、まず小金井市としての方針をしっかりと持つことが必要です。


 議会が変わる!

今年、小金井市議会は議会の在り方の総点検と大改革に取り組むことになりました。
ご意見お寄せ下さい。
★地方分権を担う力のある議会に
★一人ひとりの力が発揮される議会に
★傍聴に行きたくなるような議会に
★傍聴に行けるような時間や場所で
★私も議員をやってみたいなぁ〜と大人も子どもも思うような議会に
★議会にも市民参加を



2002.1.20発行 漢人あきこの市議会レポート