2006.12.26 ごみ処理施設候補地は市民参加で決めるべき 

 小金井市の10年後のごみ焼却場建設候補地問題がこのところ連日のように新聞紙上にも登場しています。
 12月議会もこのテーマでの質疑が多く行われ、最終日の議事の終わった後には市長からの異例の発言があり、焼却場候補地問題で1月の早い時期に全員協議会を開催する予定とことです。後で聞いたら1/15頃になるようです。

 以下、最終日に行った私の討論です。賛成はみどりの風、共産党、民主党の2人で1票差で不採択でした。

* * * * * * * * * *

 みどりの風を代表して「18陳情第48号新焼却場候補地選定における市民参加手続の保障を求める陳情書」に対する賛成討論を行います。

 8月18日、稲葉市長は国分寺市長と可燃ごみの広域支援及び共同処理に関する「覚書」を締結し、市議会には事後報告がありました。
 私たちは、この「覚書」の内容は「2月までに国分寺市に焼却施設の候補地を提示する」内容と判断し、焼却場問題を検討する市民委員会を早急に設置することを求めました。ところが、市長は曖昧な答弁を繰り返し、9月議会終盤まで「覚書」の意味さえ明らかにしませんでした。
 その上、10月31日の全員協議会でやっと示された「新焼却施設建設に係わるスケジュール案」は、市民説明会を一度も開催せずに庁内での検討のみで国分寺市に候補地を提示するという、小金井市の市民参加条例、情報公開条例にも反する理解しがたい内容でした。

 その結果、現在、建設候補地となる可能性のある地域の住民に不安が広がり、二枚橋衛生組合議会、小金井市議会に焼却場建設反対の陳情が殺到する事態となりました。

 私たち『みどりの風』は、適切かつ充分な市民参加の下で、将来のごみ処理の方策や新たな可燃ごみ焼却施設の候補地を定めていくべきであり、また、処理方法やシステムについても、焼却に限定せず時間をかけて研究・検討することが必要であると考えます。たとえ時間がかかっても、適正な手続きを踏んで市民合意を形成することによって、はじめて実現可能な候補地の選定ができるのであり、そのような過程を大事にすることこそ、国分寺市に対しても誠実な姿勢と言えるのではないでしょうか。

 議会として本陳情を9月に採択し、行政の迅速な対応を求められなかったことが悔やまれます。
 そして、現在の事態をむかえるなかで、私たちは、市長に対して、国分寺市長に対し「来年2月まで」とされている候補地提示の期限を、少なくとも来年9月末まで延長していただくよう、丁重に要請し、早急に市民参加と情報公開による「焼却に限定しないごみ処理方法と施設の検討」の手続を開始することを求めてきました。
 しかし、残念ながら、市長は候補地提示の時期を延長する意思はないとの答弁を繰り返されました。
 今後、焼却場建設候補地周辺住民の不安や反対、ごみ行政に対する市民の不信や誤った理解が増大することが予想されます。
 今回の事態は、市政の基本である市民参加と情報公開の原則に大きく反する重大な失政であることを指摘して本陳情への賛成討論とします。
 
 2006.12.25 西東京市議選 森てるおさんトップ当選! 

 12月議会は先週21日が最終日でした。議会中も忙しかったのですが、その後も24日(日)投票のお隣の西東京市議選の応援をはじめ、休む間のない毎日です。
 西東京の森てるおさんは「市民自治をめざす三多摩議員ネットワーク」や「みどり三多摩」などでいっしょに活動している仲間ですから、とってもうれしい結果です。
 
 2006.11.30 明日から12月議会 〜私の一般質問〜 

 今回の一般質問は2項目の通告をしました。
 一つは、以前から取り組んでいる『事業系ごみの減量』の大事な一環として、「市役所から出るごみの減量」問題を取り上げます。
 9月の決算委員会の時には、まだ昨年度の市施設全体の排出量や資源化の状況がまとまっていなくて、唯一把握できていた第2庁舎では1.5倍に増えていました。市民や事業者に対して『減量』を呼びかけながら、市役所のごみが増えているようでは困ります。
 稲葉市長もやっと「小金井市の最大の課題はごみ問題」と発言しているようですから、しっかり取り組んでもらいましょう。

 二つ目は、子ども達が学校で受ける「健康診断」。市では毎年この結果をまとめて東京都に報告していますが、市としても学校(地域)ごとの特性を把握するべきです。喘息罹患率などはごみ焼却場周辺や幹線道路沿いで高くなる傾向があります。小金井の実態は?

@ ごみ非常事態宣言と小金井市役所のごみの現状について
1)「市施設ごみ半減運動」スタートから3年の評価
2)市内最大の大規模事業所としての市役所の責任は果たされているか
3)非常事態宣言を受けた具体的な取り組みの強化を図るべきではないか

A 児童・生徒の定期健康診断について
1)学校の定期健康診断はどのように生かされてきたか
2)小金井市の児童・生徒の健康特性は?
 
 2006.11.25 南口再開発に異議あり! リレー演説会 

 11月20日に武蔵小金井駅南口再開発事業の「安全祈願祭」と「起工祝賀会」が行われました。主催は事業施行者の都市再生機構。私にも招待状が届きました。
 実はこの祝賀会、招待状には会費2000円とあったのですが、議員以外は無料で議員だけがお金を払うと「寄付」になり公職選挙法違反です。そのため市長が機構に申し入れて議員も無料にしたという経過があります。
 でも、これってどうなんでしょう?市の大事業を行う業者から飲み食いの接待を受けるようなもの…それも市長の斡旋で。
 祝う気持ちもありませんが、こういう世界もいやですね。

 そこで、再開発に異議を唱えてきた議員9人も参加して、南口駅前で「市民と議員のリレー演説会」を行いました。

 公会堂はじめ建物がどんどん壊されていますが、25階の超高層ビルが少しでも低くなる可能性を求めて、また、続いて計画されている連雀通りまでの第2地区にもさらに超高層ビルが建つことがないように意思表示していくことは重要です。

 500枚用意したチラシは1時間ほどでなくなってしまいました。内容をご紹介します。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

南口再開発に異議あり!
稲葉プランは「ムリ」「ムダ」だらけです

 本日(11月20日)、武蔵小金井駅南口再開発事業を施行する都市再生機構は、東京都からの建築確認もないまま「安全祈願祭」「起工祝賀会」を強行します。
 私たちは市議会の場で、それぞれの立場から、現在の再開発計画の問題点を指摘してきました。それらの指摘をまったく受け入れることなく、およそ小金井には相応しくない巨大開発に暴走する稲葉市長に強く抗議するものです。
 
 現在の計画には、さまざまな問題点があります。いくつかの例を挙げれば・・・ @駅前ロータリーの目の前という一等地に市民交流センター(文化ホール)を立地させていますが、土地代が104万円/uもするため、十分な面積が確保できず、市民要望の高い図書館機能・子育て支援機能は一切入れられていません。

A大規模商業施設として、イトーヨーカドーの出店を予定していますが、推進派市議も認めているとおり、市内の各商店街に大打撃、決定的なダメージを招くおそれがあります。また、ぜん息に苦しむ子どもが多い中、付近の交通渋滞で大気汚染が強く懸念されます。

B25階建ての超高層マンションは、「はけ」のスカイラインを寸断し景観に著しい影響を与える他、推進派市議が「風力発電」を提案するほど強い、人も倒れるようなビル風が懸念されます。

C都市計画(壁面の位置の制限)に法的疑義が提起されたため、現時点では東京都も建築確認を下ろしていません。

D稲葉市長は、再開発第1地区には66億円の"駅前一等地文化ホール"、再開発第2地区には92億円の"駅前市役所庁舎"を予定。際限なく市民の税金がつぎ込まれようとしています。そんなムダ遣いはせず、税金は市民生活を支えるために使うべきです。

 まちづくりの基本は「情報公開」と「市民参加」です。稲葉市長は、情報を公開せず、形ばかりの市民参加でお茶を濁して巨大開発に暴走、緊急課題の「焼却場問題」では課題を先送りしてきました。そんな市政にレッドカードを突きつけましょう!
私たちは、問題点を解明し、「小金井らしい」「身の丈にあった」駅周辺整備を今後も提案してまいります。

  2006年11月20日

日本共産党(森戸よう子/板倉真也/関根ゆうじ/水上ひろし)
042-304-7171
市民の党(青木ひかる/野見山修吉)042-385-4513
小金井・生活者ネットワーク(小山美香)042-387-1068
市民自治こがねい(漢人明子)042-387-3787
こがねい情報公開市民会議(渡辺大三)090-3345-6929
 
 2006.11.18 教育基本法改悪〜池田香代子さんのメッセージ 

 教育基本法の改悪案が、野党欠席のまま、衆議院強行採決を経て、昨日から参議院での審議に入っています。

 14日の教育基本法改定に反対する緊急アピール集会および記者会見での池田香代子さんの発言がみどりのテーブル共同代表の小林一朗さんのブログに掲載されていますので紹介します。

* * * * * * * * * *

よほどの嘘がなければ戦争など起こせない(満州事変、トンキン湾事件、イラク戦争)。

よほどの嘘がなければ、変える必要のない法律を変えることなどできない。

教基法はアメリカの押しつけだという嘘、タウンミーティングのやらせ質問という嘘。 とくに後者は、権力が国民の税金を使って、国民にさして関心のない課題を関心があるごとくクローズアップし、しかも変えたいとの国民の意思があるごとくに偽装した、ゆゆしき事件。

これは、ユダヤ人がすべての経済社会問題の元凶との唐突な主張を掲げて、あれよあれよという間にナチスが台頭したことを連想させる。

教育にはさまざまな問題があるが、教基法がその元凶ではないのだ。

藤原正彦は「いまの子どもは史上最低」と言い捨てた。
教基法を変えたい政治家は、子どものモラルの低下を嘆いてみせる。

しかし、11月6日に東京新聞の加古陽治記者が書いたように、50年前に較べて少年犯罪発生率は5分の1以下。
子どもたちには、いまの子どもたちの5倍も凶暴だったらしい人びとからモラルの低下を糾弾されるいわれはない。

カントは『永遠の平和のために』でこういう意味のことを言っている。
「モラルある政治家は、国にとってなにが最善かをモラルを踏まえて考える。モラルを説く政治家は、自分の政治のためにモラルを利用しようとする」

では、子どもを貶め、教基法を変えることを望む人びとの政治的思惑はどこにあるか。
やらせタウンミーティングが皮肉にも雄弁に先取りしているように、政治家や官僚が人びとの心のありように無制限に介入し、そんな政治家や官僚に従順な、彼らの思惑を自分の考えであるかのような「態度」をとれる人間をつくりたいのだ。

教育予算を、非エリートとされた者にはできるだけ使わず、限られたエリートにのみ集中したいのだ。

この2点が、今回の教基法政府案のねらいだ。
教育現場を評価でいまよりもさらにがんじがらめにしようというねらいだ。

上からの評価に汲々とすることがすでにいま、学校をどんなに息苦しい場所にしているかは、未履修・いじめ隠し・児童生徒の自殺、その10倍以上の教師の自殺・精神疾患といった深刻な事態に明らかだ。

国連は「子どもの権利条約」にしたがい、5年の間隔をおいて2度も、日本の子どもたちのストレスの重さを指摘し、改善を勧告している。

相次ぐ自殺や自殺予告は、この世界的に見ても異常なストレスがあるところに、昨今の教育現場の問題が最後のひと押しとなった現象ではないのか。

ことに自殺予告は、政治家や官僚にたいする子どもたちの批判ではないのか。
過去の歴史を顧みるとき、当時の報道に勇気づけられることもあれば、暗澹とした思いに駆られることもある。

メディアのみなさん、歴史の検証に耐えうる報道を今してください。
わたしたち市民も、後世の人びとの勇気を後押しできるような行動をとります。
 
 2006.11.3 10年後の焼却場予定地、市民説明は後回し! 

 10月31日に市議会全員協議会(全協)が開催され、市長から新焼却場建設に関するスケジュール(案)の説明がありました。
 二枚橋焼却場が3月で閉鎖になることに伴い、小金井市は国分寺市に「4月以降のごみ処理は、10年間は国分寺市で、その後は小金井市内で新たに焼却場をつくり両市のごみを共同処理しよう」と申し入れています。8月18日にはこの件も含めて両市長による「覚書」も交わされ、年明けの2月までに小金井市が「10年後の焼却場の建設候補地と建設スケジュール」を示すことになっています。

 31日の全協は、その2月までのスケジュールや候補地の選定基準の考え方などが示されると思っていたのですが、当日配布された資料は2017年の4月に新焼却場が稼働することから逆算した建設スケジュールで、この2月までに関しては、
     * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
11月 市役所内に関係職員による(仮称)焼却施設問題等検討委
   員会を設置
2月 検討委員会から市長に対して、新焼却施設の建設候補地
   (案)について報告
2月 市議会全員協議会に新焼却施設の建設候補地(案)を提示
2月 国分寺市に新焼却施設の建設候補地(案)を提示
2月 平成19年6月に設置する予定の市民参加による(仮称)新
   焼却施設建設場所選定等市民検討委員会に提示する新焼
   却施設の建設候補地を決定
2月 平成19年度以降の広域支援等について国分寺市と覚書を
   締結
2〜3月 新焼却施設の建設候補地について市民説明会
     * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
                            これだけです。

 私を含めて多くの議員が質問し、最後に各会派ごとに見解を述べました。みどりの風としての見解は↓です。
-----------------------------------------------------
 長年に渡る無為無策を続け、他市で行われているような充分な市民参加の期間を確保できなくなった責任は、自ら認めているように市長にある。
 国分寺市へのスケジュールの提示は慎重に検討するべきであり、みどりの風としては、以下の点を強く求める。
@複数の建設候補地を示すこと
A建設候補地提示の前に市民説明会を開催すること
B直ちに焼却に限定しない処理方式の検討を開始すること
-----------------------------------------------------
 複数候補地の提示については、民主党、共産党も含む議会の過半数が求めましたが、全協は議決の場ではないので意見表明のみです。

 11月7日には臨時議会が招集されました。上記の『市役所内に設置する関係職員による(仮称)焼却施設問題等検討委員会』を支援するコンサルタントへの委託費の補正予算が提案されるようです。
 
 2006.10.23 北朝鮮の核実験について 

 北朝鮮が核実験を行ったことに抗議します。でもそれは「北朝鮮だから」ではありません。軍事手段としても外交圧力の手段としても、すべての核兵器の使用や核実験に反対です。
 核実験を繰り返し核兵器も山ほど持っているアメリカなどの核保有国のダブルスタンダードも認められません。

 同時に北朝鮮に対する軍事制裁と、一般市民を困窮させる経済制裁にも反対します。威勢のいい“制裁”の先に何があるのでしょう。あくまで対話による以外に解決の道はありません。

 今回、多くの市町村長や議会が抗議声明を出していますが、「あらゆる核実験に反対」の視点がないと、北朝鮮への軍事制裁や軍備強化の口実にされ、「非核平和」とは逆行する結果となるのではないかと心配です。

 小金井市議会でも、先週、議長から「抗議声明」を出したいとのことで緊急の会派代表者会議が開かれました。みどりの風では「あらゆる核実験・核兵器に反対」の内容をタイトルに本文にも含むことを求めたのですが、それではダメという会派があったようで見送りになりました。
 
 2006.10.20 秋の清里。へび、りす、いろりん 

 清里に行って来ました。小諸から小海線に乗って、車窓の秋の景色と、牧場と八ヶ岳と渓谷と紅葉の道のひとり歩きを楽しんできました。観光スポット以外はほとんど人に会うこともなく、目の前をへびやりすが横切ったり、草原の片隅で昼寝をしたり…。
 ところが清泉寮近くの林で、なんと知り合いの多い立川の知的障害者の作業所「いろりん」の一行とバッタリ!こんなところで会うなんて…。先週の小金井公園での市民まつり会場でも精神障害者の作業所の方に強く言われましたが、自立支援法をなんとかしなさい!という天の声かも…

 なお、二枚橋焼却場の閉鎖と国分寺市との共同処理に伴う、新たな可燃ごみ焼却場の候補地を2月に示すことにむけてのスケジュール等についての市議会全員協議会が、10/31(火)10:00から行われることになりました。
 
 2006.10.5 ごみ焼却場の建設候補地は2月に示されます! 

 決算はみどりの風、共産党が反対、他のみなさんの賛成で認定となりました。みどりの風では野見山議員が代表して反対討論をしましたが、会派として調整した内容ですので、後日討論欄に掲載します。

 市長報告は正式には「可燃ごみ広域支援等に関する国分寺市との覚書等について」。
 8/18に国分寺市長と交わしたこの覚書について、市長は9月議会を通して曖昧な答弁を繰り返していましたが、決算特別委員会での自民党議員の質問に対して、「2月に建設候補地を示す」と答弁を一転。それはないでしょ!と紛糾した結果、この最終本会議で経過を説明する市長報告を行うことになったものです。
 焼却場問題はデリケートな外交問題としながら、「核心部分」で議員に誤解を与える対応をしておいて、国分寺市長から求められて答弁訂正のようなことをするなんて、議会にも市民にも失礼だし、情けない話しです。

 昨日の答弁をまとめると以下のようになります。
・2月に10年後に小金井市内に建設するごみ焼却場の候補地を示す
・2月までのスケジュールも、示す候補地が単数か複数かも白紙
・10月中に議会全員協議会を開いて方針を説明する
ついでに
・10/1発表の「小金井市ごみ非常事態宣言」は永久に続く
・「非常事態宣言」の10%ごみ減量の目標期限はない
・4月以降、国分寺市で受け入れていただいたとしても残る後3分の2の受け入れ先の見通しはまだ全くない

 市の後手後手の対応のツケがどっと出ている感じです。
 市の適切な対応を求めるのは当然ですが、市民としてのごみ減量努力も一層重要になってきました。
 
 2006.9.30  9月議会報告 靖国参拝中止の意見書を可決 

 安倍内閣は大臣18人中11名、さらに4人の首相補佐官も官房長官も日本会議国会議員懇談会メンバーとのこと。予想以上のウルトラ反動内閣です。
 小金井市議会では26日の本会議で以下の意見書を賛成多数で可決し、安倍総理に送りました。

* * * * * * * * * * * *

  新内閣総理大臣及び閣僚による
          靖国神社公式参拝の中止を求める意見書
 終戦記念日の8月15日、小泉純一郎内閣総理大臣は靖国神社を公式参拝した。"象徴的な日"を選んで参拝した理由について、小泉総理は「いつ参拝しても批判がある」と釈明したが、数多くの無辜の民を死に追いやった戦争責任者をまつり、顕彰している神社に公式参拝すれば、その日取りの如何にかかわらず国民や国際社会から批判されるのは当然のことである。
 総理の公式参拝は、侵略戦争を引き起こした反省を国内外に明らかにする意味でも絶対に避けるべきものであるとの観点から、小金井市議会は強い遺憾の意を表明するものである。
 今般、新内閣が発足したが、新しい総理大臣や閣僚は、公式参拝を避けるべきであるとの国民の多数意思を重く受け止め、公式参拝は中止し、長らく停滞していたアジア外交を正常化させるために全力を傾注すべきである。
 なお、新内閣は、過去の侵略戦争への反省に立ち、全国民が先の大戦で亡くなられたすべての人々をわだかまりなく追悼できる場を創出するために、国民の英知を結集すべきである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成18年9月26日

小金井市議会議長 鈴 木 洋 子 

内閣総理大臣 様
 
 2006.9.23  9月議会報告 ごみが非常事態! 

 9月議会は主な議案審査が終わりました。26日の本会議で議決し、翌27日から4日間決算特別委員会、その後もう一度本会議を開いて終了の予定です。

 いまの小金井市の最大課題は“4月から可燃ごみをどこで処理するのか”です。
 稲葉市長は国分寺市に対して共同処理を申し入れていて、8/18にはこの件も含めて国分寺市長と覚書を交わしています。
 今回は、一般質問や各委員会で、その中の
------------------------------------------------------
乙(小金井市長)は、平成19年4月1日以降の広域支援が円滑に進むように、可燃ごみの共同処理に向けて、平成19年2月までに新焼却場(平成29年度稼動予定)の建設場所に関すること及び建設へのスケジュールを含めて、一定の方向を甲(国分寺市長)に示すものとする。
------------------------------------------------------
という表現について私も含めて多くの議員が質問しました。

 市長と担当部長の答弁を総合すると…
・国分寺との合意は覚書の文面通り
・2月には新焼却場の候補地は示さない
・建設場所に関することも含めたスケジュールを示す
・新焼却場に関する市民検討委員会設置についてもそのスケジュールの中で示す               ということですが…

 これでは国分寺市民、特に焼却場周辺のみなさんに納得していただけるとは考えられません。繰り返し質問しても、答弁は毎回同じ文面を読み上げるようなもので、説明し理解を得ようという姿勢ではありません。

 みどりの風では、この議会で市民検討委員会の補正予算を提案し、小金井市民に対しての情報公開と市民参加を保障し、国分寺市に対してもその姿勢を明らかにすることが必要だと求めています。また、「10年後に焼却施設」と限定せず、減量、資源化を含む国分寺市と共同のごみゼロ化の検討・推進こそが重要です。
 
 2006.9.3  9月議会の議案と一般質問 

 9月1日から小金井市第3回定例議会が始まりました。
 今年は初めて9月議会中に決算特別委員会を開催し、本会議での議決を行うことにしたため、34日間の長丁場です。議会改革の検討の中で決算審査の結果を翌年度の予算に反映させるために徐々に時期を早めてきたものです。

主な議案は・・・・・

■2005年度決算の認定
8億9千万円の繰越金が出て財政状況は好転との説明がありましたが、2004年度からの繰越金が10億円。2005年度ではさらに12億円の赤字借金をしています。

■補正予算
<一般会計> 小中学校に防犯カメラ設置/昨年度からの繰越金が計上されたので、2億円づつ3つの基金(財政調整、再開発、退職金)に積み立て/他

■市役所の組織(部や課)を変更する条例
2007年春から変わります。ex.男女共同参画室が企画課に移動、子ども家庭部を新設、IT担当を格上げなどです。
 
■国民健康保険条例の一部改正
6月の国会での健康保険法の改定に伴うものですが、またまた高齢者の大幅負担増です。


一般質問は20人の議員が発言通告しています。
私の質問項目は・・・・・ 9/8(金)10:00〜

1.ホームページの改善について
 @ 市民にわかりやすく、
    市民が知りたい情報を得られるように
 ・お知らせ欄と各課の最新情報欄の掲載基準の整理
 ・くらしの情報コーナーの分類・グループ化
 ・よくある質問の充実と一覧表化
 ・市民からの情報も含むイベントコーナーの設置
 ・行政委員会、議会の独立性とコンテンツの改善

小金井市のホームページがなんとかもう少し見やすくならないと思っていました。
ご意見をお寄せください。

 A 市民参加情報の整理・充実を
 ・審議会・委員会等の情報を一覧でわかりやすく
 ・審議会・委員会等の会議録の掲載
 ・審議会・委員会等の答申・提言等をまとめて掲載
 ・パブリックコメントの年間予定の掲載

2.地球温暖化対策実行計画(案)について
 ・省エネルギー診断での指摘事項の早期対応を
 ・電気のグリーン購入の導入をうたわないか
 
 2006.8.25  10月からの小金井市民のごみの行方は? 

 小金井市民の燃やすごみを処理してきた二枚橋衛生組合は、いよいよ来年3月の廃炉にむけて、この10月から段階的に閉鎖していきます。
 まずはその半年間、そして来年の4月以降の焼却ごみの受け入れについて国分寺市との調整が行われています。小金井市からは「10年後には小金井市内で新たな焼却場用地を提供するからそれまで全量受け入れてほしい」という共同処理の申し入れをしています。

 これらの件について、8月18日に国分寺市長と小金井市長の間で「覚書」が交わされたことが、先日、建設環境委員と二枚橋衛生組合議員(みどりの風では小山美香さん)に報告がありました。
 まず、半年間については全量ではありませんが受け入れていただくことになり、二枚橋での処理との調整で何とかなるようです。

 問題なのは4月以降です。「覚書」には以下のようにあります。

「乙(小金井市長)は、平成19年4月1日以降の広域支援が円滑に進むように、可燃ごみの共同処理に向けて、平成19年2月までに新焼却場(平成29年度稼動予定)の建設場所に関すること及び建設へのスケジュールを含めて、一定の方向を甲(国分寺市長)に示すものとする。」
 
 10年後の新焼却場の建設予定地と建設スケジュールを2月までに示すなんて、あまりに無茶な話しです。どこに作るにしても半年でまとまるわけがないのに、なぜこんな「覚書」を交わしたのでしょう?住民不在で予定地を決めてしまうつもりなのでしょうか?
 今日、みどりの風として、市長に9月議会で、この件に関して本会議での「市長報告」を行うよう求めましたが、「その考えはない(建設環境委員会で報告する)」と即答されました。


 国分寺では、この問題をきっかけに「国分寺市5303の会(ごみゼロさん)」という市民グループができ、学習会が開かれます。私の参加している「小金井のごみを考える会・トンボの会」も協賛しています。

ごみ処理を考える

■お 話 藤原寿和さん
       止めよう!ダイオキシン汚染ネット東日本事務局長
       東京都環境局勤務、第12回田尻宗昭賞受賞
■日 時 9/15(金)18:00〜21:00
■場 所 国分寺労政会館 042-323-8515 国分寺駅南口5分
■資料代 500円
■問合せ 042-393-0152(田浪) 0422-55-4764(市原)
 
 2006.8.9  後退する小金井市の情報公開 

 当時、全国的にも進んだ情報公開条例ができたのは1998年、2002年には議員提案で全部改正してさらに公開度を増しました。加えて2003年には市民参加条例もできました。行政の情報が市民に公開され、市民参加の進んだ小金井に向かっていたはずなのに、最近ちょっとおかしくなっています。

 稲葉市長が最近よく口にするようになったのは「市民代表の議会に説明したんだから十分だ」という趣旨のことです。議会への説明自体も充分とは言えませんが、市民参加とは議会への説明や議決を得ることとは別に、それ以前も含む充分な市民への情報提供・情報公開と決定プロセスへの参加を保障することなのに…。

 先月、指定管理者選定委員会と障害程度区分判定審査会の情報公開について、多摩地域の状況を議会事務局に調査依頼した結果が届きました。どちらも小金井では委員名が非公開になっていますが、いずれも多摩26市中15〜16市が公開しています。

 ちょうど昨日、日本オリンピック委員会(JOC)に東京招致反対の申し入れに行って来たのですが(その報告は改めて)、招致推進室長は「選考委員会の委員名、各競技団体の投票者名、スケジュール、それにJOCの現地調査報告書も全て事前公表するなど、情報公開を徹底して、選考の公正性を担保する」とはっきりと言われました。

 小金井市の委員名非公開の理由は「委員への圧力がかかり公正な選考が妨げられる」というものです。市民や委員に失礼な時代錯誤な発想です。
 指定管理者選考委員会の委員名と会議録の非公開情報の多さに対しては、先月、情報公開・個人情報審査会への異議申し立てを申請しましたが、審査にはだいぶ時間がかかるようです。
 
 2006.7.24  東京オリンピック賛成?反対?シール投票 

 小金井市議会でも6月議会で「第31回オリンピックの東京都招致に関する決議」が自民党などのみなさんから提案され、私は反対討論もしましたが賛成多数で可決してしまいました(私の反対討論はこちらでご覧ください)。

 昨日は、先日発足した「みどり三多摩」がJR立川駅で「東京オリンピック招致 あなたは賛成?反対?シール投票」をしましたので、私も参加しました。

 「東京にオリンピックはいらないネット」というグループからも参加があり、2時間あまりにぎやかに、みどり三多摩ニュース創刊号(発足のお知らせと東京オリンピック招致反対アピール)を配布し、シール投票を呼びかけました。
 家族連れやカップルで相談しながらの投票や、メンバーと話し込んでの投票など反応がとってもよく、参加者から「またやろう」の声も出るほど。

 投票結果は【賛成】60票 【反対】191票 うれしい結果です。
 
 7月31日には「東京にオリンピックはいらないネット」の集会がありますので、その後に共同で東京都、JOCへの申し入れと記者会見を行い、好評のシール投票も都内も含めて再度実施することにしました。

 事前にみどり三多摩発足と東京オリンピック反対キャンペーンについての記者会見をしたので21日に日本経済新聞が記事にしてくれました(こちらでご覧ください)。読売新聞と東京メトロポリタンテレビも取材に来てくれました。読売の記事はこちらです。

 石原都知事のオリンピック東京招致は、国威発揚、税金無駄遣い、大型開発、環境破壊、全体主義的で、私の望む持続可能は社会のあり方にはまったく逆行する発想です。
 
 2006.7.11  廃校利用の複合施設「篠原の里センター」 

朝の駅前での6月議会の報告が今日で終わりました。市議会レポートは協力していただいているみなさんといっしょに市内2万世帯へのポスティングもしつつあります。左のもくじからもご覧いただけます。

 先週のことになりますが、7/3〜4と神奈川県藤野町で市民自治をめざす三多摩議員ネットワークの研修合宿がありました。
 会場は「篠原(しのばら)の里センター」。廃校になった小学校を利用したNPOの管理運営する複合施設です。宿泊室も元教室なので黒板が残っていたり、里山保全・環境保護を大事なコンセプトにしているので、地元の杉で改築、暖房はペレットストーブ、排水はバイオ浄化槽で分解など、なんだか楽しい気分になる施設でした。

 研修テーマは「国民保護計画」と「公契約−総合評価制度について」。講師は「東京都国民ホゴ計画を問う連絡会」の大西一平さんと、自治労・公共サービス民間労組評議会アドバイザーの小畑精武さんでした。
 藤野町議の野本さんからは、来年の相模原市との合併を前にした厳しい現状も伺いました。
 
 2006.7.5 「みどり三多摩」スタート    

 日曜日の滋賀県知事選挙で、かだ由紀子さんが当選しました。日本で5番目の女性知事です。「もったいない」をメインスローガンに環境問題や財政難を訴え、自民党、公明党、民主党推薦の現職に勝ったんですから、うれしいニュースです。私も参加している「みどりのテーブル」はじめ、近畿方面の「みどり」の地域グループのみなさんも応援していました。

 そして、その同じ日曜日には、「みどり三多摩」発足の集いもありました。 既成政党のような中央集権的な組織に頼る政治ではなく、地域に根ざしながら「エコロジー、社会的公正、底辺民主主義、非暴力、脱経済成長」を第1に考える自立的な政治の流れを創っていくための、「市民グループ以上・政党未満」的なグループです。
 国立市議の重松朋宏さんと2人で最初の共同代表になりました。ここ三多摩からの希望の未来にむけたチャレンジを始めます。
 ぜひご参加ください。
 
 2006.6.26 学芸大学の授業にゲスト参加しました    

 先週22日で6月議会が終わりましたが、23日は再開発予算に関する住民訴訟で東京地裁、24日は中学校給食民間委託の保護者等説明会、25日は市民自治こがねいの総会、そして今日は学芸大学の「環境教育概論」にゲスト参加。今日でやっと一段落です。

 その合間に市議会レポートを作成中です。6月議会では、学校給食民間委託や再開発事業をめぐって、反対する市民もいるなかで市が事業を進めるにあたっての市民参加や情報公開の不十分さや不誠実さが次々に露呈、あきれたり、悲しくなったりでした。
 住民訴訟と給食民間委託の保護者説明会については改めて報告します。


 今日の学芸大学は「みどりのテーブル」共同代表の小林一朗さんと2人で伺い、「環境政治にかかわる人たち:ライフヒストリーに注目して」というテーマで話してきました。

 学生時代に自立生活を始めた重度の障害のある方たちと出会ったことや、被差別部落や在日韓国・朝鮮人の方たちの歴史や差別の現実を知ったことが、私のひとつの原点になっていること。その後、保育園で働くなかで環境問題の深刻さを実感し、政治の役割の大きさを知らされ、そこに係わる選択をすることになったこと。などをお話しし、縁あって学ぶことになった小金井や三多摩という地域にも、ぜひ関心をもってね、とおすすめしました。
 小林さんは少林寺拳法とキックボクシングに明け暮れた農工大生時代、就職・転職を経て、政治に関わるようになったいきさつや思い、興味深いいくつかのエピソードも交えて話されました。

 学生さんは1年生約70人、終了後にみなさんが書いてくれた感想文を楽しく読ませていただいています。
 今回、ゲストに呼んでくださったのは環境教育実践施設の原子栄一郎さん。元パン職人という経歴もあるステキなおもしろい先生です。
 
 2006.6.9 学校給食民間委託は9月から&議会報告    

 市では職員組合との合意がとれれば、中学校2校の民間委託を9月から実施したいと予算化しています。その件での労使交渉が7日夜にあり、9月実施でまとまったようです。
 同じ7日の青木議員の一般質問で、「仮に7日に合意したら」ということで市が示したスケジュールは以下の通りです。
・6/15号市報とHPに「保護者説明会」のお知らせを掲載
・6月下旬に中学校5校での説明会開催(保護者以外の参加もOK)
・その後、説明会で出された意見を精査した後、仕様書等確定
・指名競争入札・プロポーザル方式で業者選定

12(月)の厚生文教委員会で詳しい報告があるようです。


 ということで、6月議会前半が終わりました。
この1年ほど陳情・請願が激減していたと思ったら、今議会には陳情がたくさん(22本!)出され、うれしい悲鳴です。来週の各委員会で審査することになります。

 6日の私の一般質問の概要は以下の通りでした。

1.DV防止、被害者保護について
--------------------------------------
 女性の3人に一人がDV被害を受けているという内閣府の調査結果や 04年のDV法改正による「在留資格を問わない外国人の人権尊重」を再確認し、 3月にできた「東京都配偶者暴力対策基本計画」に沿った施策の見直しを求めました。

・早期発見、二次被害防止、児童虐待の職員研修には前向きな答弁がありました。
・相談体制については充実・改善の意向はなさそうなです。
・庁内では関係職員の連絡会で年1回情報交換していて、その規定を最近つくったそうです。

 この日の答弁自体はイマイチでしたが、最近、市のDV対策、やや改善気味のように感じています。

2.地球温暖化防止計画の策定について
---------------------------------------------
 三多摩26市では未策定は小金井含む4市のみ。
 庁内で素案をつくり環境審議会・環境市民会議に意見を聞き10月頃確定の予定。
 省エネルギー庁の省エネ診断で、本庁舎では「66.9万円の初期投資で、年間51.6万円の経費と9%の温暖化ガスを削減できる」という結果がでていることを指摘し実行を求めましたが、前向きながら明確な答えは得られませんでした。
 画期的な「東京都再生可能エネルギー戦略」の反映、特に“電気のグリーン購入”の導入を求めましたが、これから検討するとのことです。

3.男女平等な市役所の実現に向けて
----------------------------------------------
 3月に三多摩では最後にできた「市職員次世代育成支援プラン」について聞きました。
・「子育てに関する制度のパンフレット」「育児休業Q&A」は8月末までに作成 
・「母子家庭の母の市非常勤職員としての雇用の促進」については東京都母子寡婦協会への求人情報の提供はしていますが、採用については「配慮する」のみ。今後内容を明確にしていきます。
 
 2006.5.30 6月議会  私の一般質問&主な議案    

 昨日は午前中に夏休みに行う小学校耐震工事の契約に関する臨時議会があり、正午が一般質問の通告締め切り、そして午後は6月議会にむけた議会運営委員会、最後は政策研究会というちょっとハードな一日でした。
 みどりの風の公開政策研究会は、民主党、共産党、他市の議員、市民、さらに市の職員の参加もあり、内容も最新情報も豊富な充実した内容でした。

■ 私の一般質問
━━━━━━━━━━━
★6/6(火)の6番目です。時間は不確定ですが、早くても3:30頃からだと思います。

【1】DV防止、被害者保護について
04年のDV防止法改正を受けて3月には「東京都配偶者暴力対策基本計画」もできました。法の市の責務(被害者の自立支援、在留資格を問わない外国人や障害者の人権尊重)を再確認し、施策の見直しを求めます。
・暴力防止に向けた啓発の充実
・早期発見に向けた研修や連携
・被害者のSOSを受けとめられる多様な相談体制
・児童虐待への対応も含む子どものケア
・庁内ネットワーク会議の設置
・二次被害防止の職員研修の実施

【2】地球温暖化防止計画の策定について
なんと三多摩26市では最後の策定。その分いいものを!
画期的な「東京都再生可能エネルギー戦略」の反映も求めます。

【3】男女平等な市役所の実現に向けて
3月に、これも三多摩最後にやっとできた「市職員次世代育成支援プラン」の周知・実行を求めます。 


■ 主な議案
━━━━━━━━━━━
6月議会は3月に予算が通ったばかりなので、議案はいつも通り少なめです。

●一般会計補正予算
桜町公園に市民花壇造成(全額、宝くじ収益からの緑化助成金で)/自立支援法による障害福祉計画見直しの委員謝礼…7月に1名公募/土地開発公社から寄付/他

●水道事業補正予算
武蔵小金井駅南口再開発地区の水道管の移設・新設…年内にできるのかなぁ?

●監査委員の選任への同意
初めての女性委員の提案…でも他の審議会委員との兼任なのは疑問あり

●市税賦課徴収条例の一部改正
定率減税の廃止など3月の国会での法改正に伴うもの

●廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部改正
廃棄物減量等推進委員を廃止、「ごみゼロ化推進委員」を新設

●清里山荘の指定管理者の指定
5社の応募があり、選定の結果、現委託先業者への指定が提案されました。 選定委員会の会議録を情報公開請求したら黒塗り(非公開)だらけです。 この不透明さは問題です。
 
 2006.5.26 「みどりの風」公開政策研究会にご参加を   

◎◎ 政策学習会 ◎◎

入札改革その後
〜総合入札制度の政策構想〜

 市役所の仕事の民間委託が増え、指定管理者制度の導入も進むなか、事業者の選択を従来のように金額の安さだけを基準に行うのではなく、「環境への配慮」「福祉」「男女共同参画」「公正労働基準」などの社会的価値を含めた選考をしていくことが求められています。
 小金井での総合入札制度・公契約条例の実現に向けての公開政策研究会を、武藤博己さんを講師に迎えて開催します。
関心のある市民の皆さん、職員の皆さんのご参加をお願いいたします。

*あらかじめ、先生の著作『入札改革―談合社会を変える』(岩波新書)をお読みいただいた上でご参加いただければ、理解の助けになると思われます。

◎と き 5月29日(月)19時〜21時

◎ところ 前原集会施設 A会議室
       市役所本庁舎の南側・商工会館の東隣り

◎参加費 資料代実費(数百円程度)

◎主 催 市議会会派「みどりの風」
  (青木ひかる、漢人明子、小山美香、野見山修吉、渡辺大三)

講師 武藤博己さんのプロフィール

■現在=法政大学大学院政治学研究科教授/法政大学法学部教授/法政大学大学院政策評価研究所・所長(2001 年〜)専攻:行政学・地方自治・政策研究
■審議会・研究会等=船橋市行財政改革審議会(2005年12月〜)/豊島区外部評価委員会委員長(2005年4月〜)/千代田区区有財産活用懇談会委員(2005年4月〜)/新潟県行政経営会議委員(2005年4月〜)/川崎市新しい市民利用施設市民検討委員会(2004年12月〜)/(財)地方自治総合研究所理事(1998年10月〜)/日本行政学会理事(1994年5月〜)
■著書等=単著、『入札改革――談合社会を変える』岩波書店(新書)2003年   編著、『自治体経営改革』ぎょうせい2004年、『政策形成・政策法務・政策評価』東京法令出版2000年 『分権社会と協働』(市民・住民と自治体のパートナーシップ第1巻)ぎょうせい2001年 「政策評価の手法開発」松下圭一他編『自治体の構想3・政策』岩波書店2002年所収p.93-115 「自治体の政策評価と住民参加」『TOMORROW』第16巻第2号2002年3月p.118-125  他
 
 2006.5.22  みどりの政治を育てたい!  

 この週末は「みどりの政策・政治」漬けでした。

 まず、金曜日には議員になった初めの頃から参加している市民派・環境派議員のネットワーク「虹と緑」主催の政策研究会で、エネルギー政策をテーマに「東京都再生可能エネルギー戦略」と核燃料サイクルの勉強会。
 東京都の計画は環境NGOが積極的に参加して創られたもので「2020年までに東京のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を20%程度に高めることをめざす」など画期的な内容です(詳しくはこちらをご覧ください)。当然、小金井市の取り組みへも良い影響が出てきます。有効に連携できるように取り組んでいきたいと思います。
 一方、核燃料サイクルについては省庁からの「耐震基準」の見直しなどの報告を受けましたが、原発現地の議員の質問などからチェックの甘さなどが明らかになりました。世界の流れは脱原発なのにねぇ…
 会場が参議院会館の会議室で、ちょうど共謀罪の強行採決が危ぶまれる時間と重なったため、そちらの様子も気になっていたのですが、社民党の福島瑞穂さんが「強行採決回避」の報告に来てくれました。

 土曜、日曜は池袋で「みどりのテーブル」の総会と政策研究会。
 2004年の夏、中村敦夫さんたちの「みどりの会議」で全国で参議院選挙に取り組んだメンバーが、その後創ってきたグループです。ここでは来年の統一地方選や参議院選を通して日本にも世界各地の緑の党のようなみどりの政治とそれを担う議員を創っていこうということが確認されました。
 私はこの総会の議長を務めました。予定時間を1時間近くもオーバーしてしまいましたが、異なる意見も前向きに受けとめる積極的な発言が次々に出され、とても気持ちのいい会でした。
 みどりのテーブルのHPがリニューアルされていますので、ぜひご覧ください。

 同じ流れで三多摩でも「みどり三多摩」の発足に向けて準備を進めています。
 
 2006.5.14  三宅島へ行こう!    

 三宅村は小金井市の友好都市です。
 先週、2000年夏の雄山噴火−全島避難、昨年2月からの帰島を経た島の様子を議長・副議長含む市議10人で視察に行って来ました。噴火以前にも議会での視察も含めて何度か行っていますが、噴火の影響は確かに大きく、火山ガスによって立ち枯れとなった一面の木々や、主の戻らない廃屋も目立ちました。でも、最大で日量6万トンも記録された火山ガスは1000トン程度までさがり、発生状況はしっかりと管理、広報されていて、ガスマスクを使用することはほとんどないとのこと。「複合汚染の東京より安全」とも言えるかもしれません。
 そもそも火山の島ですから、何十年かの周期での噴火は避けられませんが、その中でつくられてきた代え難い自然の姿があるのだということを改めて感じました。

 島民のみなさんの生活もかなり落ち着いてきているようです。6年もの避難生活のなかで亡くなられた方も200人とのことですが、東京では杖をついていたのに島に戻ったら元気に歩いている方が何人もいらっしゃるそうです。

 三宅島の主産業は観光です。私のお薦めは大路池−アカコッコ館周辺でのバードウォッチングと長太郎池でのシュノーケリングです。
 三宅島観光協会のホームページをご覧ください。
 
 2006.4.29 「教育基本法」&「共謀罪」がピンチ 

 ゴールデンウィークは「共謀罪」と「教育基本法」を話題に! 
 
 昨日は「共謀罪の強行採決を絶対に許さない! 超党派国会議員と市民の緊急院内集会」と「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の国会前集会」に行って来ました。

 共謀罪は、危惧された昨日の衆議院法務委員会での強行採決はありませんでしたが、政府も与党もゴールデンウイークで危機感が散逸したところで、サラッと通すつもりのようです。隣の会議室では民主党主催の集会もあり、それぞれ200人超の参加者が廊下にあふれていました。
 自由にものを考え、話し合うこともできなくなるような法律、絶対廃案にしましょう!

 そして、ついに、教育基本法の改悪案が国会に提出されてしまいました。
 子どもの犯罪の増加や教育の乱れが教育基本法のせいだなんてとんだ濡れ衣です。経済成長や効率優先の社会、企業に役立つ人材をつくるために歪められてきた教育のあり方こそが問題です。
 人の優しさとか自然の大切さなんか二の次にして、人間性を失って企業に貢献することが評価されてきた社会を根本的に見直すべきなのに、強制的な「愛国心」を持ち出して一人ひとりの心を失わせ、さらに悪い方向へと向かう流れが加速しています。
 憲法の改悪にもつながる教育基本法の改悪も、絶対、阻止しなければ!
 
 2006.4.20 話し合うことが罪!? 共謀罪が審議入り 

 小金井市議会は3月議会でみどりの風提案の「共謀罪の廃案を求める意見書」を賛成多数で可決し政府や国会に送りました。

 ところが、この恐ろしい共謀罪の衆議院法務委員会での審議入りが、野党の反対を押し切って強行されようとしています。それもたった2回の審議で連休前に採決してしまう方針のようです。
 詳しくは法務委員の保坂展人さんのブログをご覧ください。
グリンピース・ジャパン事務局長の星川淳さんが呼びかけた環境NGOなどによる共同アピールの様子も報告されています。

 来週の集会のお誘いが届きました。
 あのとき反対しておておけば…では遅いです。ぜひご参加を!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

治安維持法公布から81年、いま共謀罪を問う市民の集い

■4月25日(火)18:30〜21:00
■文京区民センター3A集会室

■ビデオ上映 「共謀罪MOVIE『共謀罪、その後』第一話」
■講演 「治安維持法と共謀罪」渡辺治(一橋大学教授)
      「共謀罪と組織的犯罪処罰法」山下幸夫(弁護士)
■発言 表現者、市民団体

■参加費 500円
■呼びかけ
  共謀罪に反対する市民の集い実行委員会
  盗聴法(組対法)に反対する市民連絡会
  盗聴法(組織的犯罪対策立法)に反対する神奈川市民の会
  日本消費者連盟
  ネットワーク反監視プロジェクト
  日本キリスト教団神奈川教区国家秘密法反対特別委員会
  許すな!憲法改悪・市民連絡会
  子どもと教科書全国ネット2
  移住労働者と連帯する全国ネットワーク
  ふぇみん婦人民主クラブ
  「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク
  反住基ネット連絡会
  反差別国際運動日本委員会
■連絡先 盗聴法に反対する市民連絡会
  日本消費者連盟 TEL03-5155-4765
  ネットワーク反監視プロジェクト(小倉)TEL070-5553-5495

 治安維持法がつくられ、公布されたのは1925年4月22日でした。同法は、当初共産党を弾圧の対象としていましたが、次々に対象を拡大し、労働組合、宗教団体、文筆家、教員、裁判官などに適用され、戦争への道を開きました。戦後同法は廃止されましたが、その団体取り締まり、言論・思想取締法としての性格は破防法(破壊活動防止法)に引き継がれ、現在にいたっています。
 現在新設されようとしている共謀罪は、文字通り「話し合うことが罪になる」という言論を規制し、思想を取り締まる法律です。
 治安維持法公布から81年、私たちは、いま自由にものも言えない時代の再来を許さないために、行動することが求められています。
 共謀罪の新設に反対しましょう。
 
 2006.4.11 DV被害の外国人女性の不当逮捕について    

 3月24日朝日新聞に「夫のDVで保護中 タイ人女性逮捕 ビザ更新できず超過滞在容疑」、同じく25日夕刊に「DV被害の女性仮放免 保護施設へ」という記事が掲載されました。24日の夕方にはテレビニュースでも報道されたようです。この事件について、昨日、シェルターや婦人相談員の連絡会、弁護士などの連名による警察庁への抗議と謝罪を求める場があり、参加しました。

 この女性は昨年6月からDV被害者として都内のシェルターに保護されていました。夫の暴力は10年前からで、最近は鉄パイプで頭部を殴られ救急車で病院に運ばれることも数回あり、傷のひどさに警察に引き留められて宿泊したこともあります。

 この一時保護をし、DVの被害届を受けているのは小金井警察署です。そしてその同じ小金井警察がシェルターにまで乗り込んでオーバーステイの出入国管理法違反として逮捕し、10日間も拘留したのです。ひどい人権侵害です!

 外国人女性のDV被害者が増えているなか、とても象徴的な事件です。今回の事件には次のような問題があります。

@ 配偶者ビザの更新は夫の協力がないとでないため、DV被害の外国人女性とオーバーステイは密接な関係があります。ですから、こんな逮捕がまかり通ったら、暴力から逃げることをあきらめさせることになってしまいます。。

A DV被害者の保護のためには、公務員のオーバーステイの入管への通報義務は避けられるという法務省の通知*もあるのに、小金井警察署は知らなかったのでしょうか?
 *通知はこちらでご覧いただけます。

B 被害者は警察で深刻な二次被害を受けたようで、釈放後も警察官を怖がっているそうです。

C このままでは、DV被害者の頼るべき警察への信用が崩れ、被害者の逃げる先、相談する先が大きく狭められることになってしまいます。

D シェルターさえ安全ではないとの印象を流布してしまいました。

 小金井警察の率直な反省と謝罪、警察庁としての再発防止に向けた緊急かつ真摯な取り組みが求められます。

 昨日、警察庁に提出した文書に詳しい経過や問題点が書かれています。HPでの公開もOKとの了解をいただきましたので、ぜひご覧ください。こちらです。
 
 2006.3.30 指定管理者で総務省の見解が内部不一致    

 議会が終わると、議会だよりや市議会レポートなどの原稿書き、また、議会中にたまった書類の整理の日々が続きます。

 さて、28日の最終本会議の朝になって、ちょっともめたのが、「指定管理者の指定」議案への私たちの会派からの「指定期間短縮」の修正案でした。公募によらないのに5年は長いから、3年にしようというものです。

 委員会で否決されたので、再度、本会議でも提出する手続きを済ませていました。
 委員会提出まえの段階で「指定期間短縮」の修正はできるのかが問題になり、会派のメンバーからも議会事務局からも総務省に問い合わせてOKの確認を取っていたものです。
 ところが、その後、市総務課が再確認をしたら「違法」だというのです。

 この違いは…
市は東京都を通して確認したため、対応したのは総務省「1係」
私たちが確認したのは総務省「3係」(指定管理者制度担当)
というわけで、総務省内で意見が対立しているわけです。
 議会事務局から「3係」に再度確認したら、責任者が出張中で3日後まで正式な返事ができない…、とのこと。今日が3日目ですがまだお返事はありません。

 結局、私たちは撤回しませんでしたが、残念ながら賛成少数で否決となりました。市長は可決に備えて瑕疵ある議決の「再議書」の準備をすると言ってましたけど…

総務省内の意見調整はどうなるでしょうね。
思いがけないことがあるものです。

 なお、指定管理者制度導入に伴う「情報公開条例の改正」にも修正案を出し、こちらは可決しました。
 内容は、たぶん都内では最も厳しい千代田区に倣って
@指定管理者が業務に関して作成・保有した情報は、実施機関(市)が管理している情報とみなす。
A市民は、実施機関(市)に対して公開請求を行なう(したがって非公開などになれば不服審査もできる)
というものです。
 
 2006.3.26 残すは最終本会議のみ 

 各委員会での議案審査は全て終わり、後は28日の本会議での討論と採決です。
 委員会の様子から、ほとんどの議案は市長の提案通りに可決しそうですが、私の会派「みどりの風」は6本の修正案を提出します(内2本は共産党と共同提案)。
6本の内訳は
○まちづくり条例 …条例策定委員会の答申の一部を復活するなど7つの修正
○指定管理者制度導入に伴う「情報公開条例」の改正 …より厳しく
○指定管理者の指定4本 …公募によらない指定のため、5年から3年に期間短縮
  ・障害者福祉センター
  ・本町高齢者在宅サービスセンター
  ・福祉会館
  ・有料自転車駐車場

 また、昨年3月に再開発事業の権利者の個人情報を市の部長が不正に再生機構に提供していた件について、職員への処分に合わせて、市長が責任を取って給与を減額する議案が28日に新たに提出されます。
 当事者からの苦情で最近になって明らかになったものです。再発防止のためには、問題点をはっきりさせておくことが必要です。
 
 2006.3.15 国会で参考人として陳述しました! 

 突然ですが、昨日の衆議院・厚生労働委員会に参考人として出席。意見陳述し、委員のみなさんからの質問に答えてきました。
 法案名は「国の補助金等の整理及び合理化等に伴う児童手当法等の一部を改正する法律案」というもの。三位一体改革の補助金等の見直しと基礎年金の国庫負担の引き上げ、児童手当の対象拡大等のごった煮法です。
 私は母子家庭の命綱である「児童扶養手当」の国庫負担の引き下げの問題と、三位一体改革のおかしさについて発言しました。

 意見陳述の原稿はこちらです。
 また、衆議院のHPでインターネット中継もご覧になれます。画面左のカレンダーの3/14をクリックし厚生労働委員会に進んでください。私の意見陳述は5人目で開始から1時間後です。委員からの質問に答えたのは5回でした。

 民主党からも児童手当を拡大する「子ども手当法案」が出ていました。「少子化対策に何が有効か」「児童手当(現金給付)は有効か」といった意見や質疑が多かったのですが、与党の呼んだ参考人さえも「現金給付そのものが有効ではない」旨の発言をしていたことには注目です。

 思いがけないことでしたが、母子家庭当事者の立場から児童扶養手当についての発言ができたのはとても良かったです。

 それにしても、委員の出席率の悪かったこと! 杉村太蔵議員が小泉首相への婚約報告のために抜けた委員会ですが、ずっと空席のままの席も多かったし、出たり入ったりや私語も多くて驚きました。参考人を呼んでおいて失礼ですよね。
 
 
 2006.3.9 ヤジいっぱいの一般質問もありました 

 昨日で、議案の提案、一般質問などの前半本会議が終わりました。明日からは各委員会審査に入りますが、今回は新年度予算の予算特別委員会もありますから、大変です。

 では、日曜議会を含む私の一般質問の様子を報告します。

1.埋め立てごみなんてもったいない!
          食器は資源としてリサイクルしよう


 有限な天然資源(国産粘土)の有効活用のためにも、廃食器は原料としてリサイクルすることは有意義との大前提の答弁はありましたが、小金井市としての取り組みについては啓発キャンペーンも含めて「これから検討」との答弁でした。
 市報などで発表されている2004年度の廃棄物会計によると、廃食器を含む燃やさないごみの処理経費の内、中間処理と埋め立てで10万円/トン、ここに該当する廃食器リサイクル費用は2〜3万円ですから、経費削減になることも確認したのですが…
 また、市の施設でのリサイクル食器の導入もあまり積極的ではない印象です。
 早急な取り組みに向けてさらに働きかけていきます。

2.付属機関等の役割・所掌事務について

 現在、建設環境委員会で審査中の「まちづくり条例」は、条例策定委員会の答申を市長が大幅に変更して提案したものです。その一つに「まちづくり委員会」という付属機関の役割から「市長に提言ができる」を削除したことがあります。この件についての担当課の説明は「条例に書いてなくても、提言はできるから」とのこと。それでは、何で他の条例には書いてあるの?違いは?というのが今回の質問の趣旨でした。
 総務部長の答弁によると、「禁止されてはいないから『提言できる』等の明記がない付属機関も提言等は可能だが明記するのが原則。これまで明記がない付属機関が行った例はないだろう」とのこと。常設の付属機関はほとんど「提言が出きる」等の明記があり、今回のまちづくり条例の異常さを指摘しました。建設環境委員会での審査に期待します。

3.裁判例と行政運営の関係について

 稲葉市長の議会の否決した費途に対する予算流用の違法性を訴えた裁判は、2月7日、最高裁が私たち原告の上告を棄却し、「予算流用は違法、損害賠償請求は棄却」という高裁判決が確定しました。
 この結果について、市長は「同じことが起こったら同じ行動をとる」と公言しています。行政運営の責任者としては、最高裁の決定した司法判断に従うべきと質しました。
 各裁判所が下した法解釈は裁判例として蓄積され、行政はこれを尊重して運営されています。そして、裁判例とは裁判の勝敗には拘わらない司法判断です。
 稲葉市長は「あえて」なのか、再開発事業への評価や政治家としての主張と、地方自治法を守るべき行政運営の責任者としての立場を混同しているようですが、残念ながら今回もその態度を改める答弁はありませんでした。
 
 市長は判決の主文(損害賠償棄却)が重要だと繰り返すし、これを支持するヤジが多いので、「小泉首相の靖国参拝違憲訴訟」を例に説明しました。2004年の福岡地裁も、昨年の大阪地裁も、「損害賠償請求は棄却。公的参拝であり憲法違反」との判決を下しています。この件に関しての公明党冬柴幹事長の「首相は違憲判決を重く置く止めなければならない」とのコメントを紹介したら、さらにヤジが盛り上がってしまいました。特に公明党の議員の方の声が大きかったのは不思議…、見習うべき対応として示したのに。

4.多摩の森林再生のために、多摩産木材を使おう

 昨年9月議会での私の提案を受けて見直しされた小金井市グリーン購入基本方針では「土木、建築材等については(中略)、多摩の森林再生のために、多摩産木材の使用も考慮するものとする。」と明記されました。
 この方針に基づく来年度の多摩産木材の使用予定をききましたが、見直しが行われたのが12月で、すでに予算の検討が始まっていたので今のところ反映はされていないとのこと。
 でも、これについては「予算が確定した後でも可能な使用を検討する」旨の市長の答弁もありましたので、期待したいと思います。
 
 2006.3.2 3月議会の主な議案 

明日までは本会議。議案の提案が行われています。

5日(日)は日曜議会(10:00〜18:40)です。
平日はお仕事で傍聴は無理…という方、
ぜひこの機会に様子を見にいらっしゃいませんか。
私の質問は16:20からです。


≪主な議案≫

■指定管理者制度を導入に伴う
  情報公開条例と
  個人情報保護条例の改正

■国民健康保険税の値上げ条例
 多摩26市平均にするための値上げ。一般会計からの繰入金は一番低いのに…

■国民保護計画に関する条例
 戦時を想定した非現実的な計画を通して、日常からの有事体制をつくるもの。さま ざまな人権侵害も危惧されます

■指定管理者の指定
 障害者福祉センター、本町高齢者在宅サービスセンター、福祉会館、駐輪場につい て、現在と同じ管理委託先に指定

■介護保険事業の見直しに関する条例
 保険料は少し累進制を高めた8段階に増やし、基金を取崩して低く抑えています


≪2006年度予算案の概要≫

増税と借金と基金の取崩しで膨らんだ予算です。

●一般会計は今年度より20億4500万円、6%も増額して363億6100万 円。特別会計(国民健康保険、下水道、水道、老人保健医療、介護保険)を含む総額 は599億6565万円。

●主な歳入増は…
市民税収入10億円増(内7億円は定率減税廃止など税制改定による増税分)と 基金取崩し5億円など

●大きな歳出は…
再開発での市民交流センター取得16億円
生活保護増額2億円弱
中間処理場改修8億円など

●新規事業は…
外国人ガイドブック50万円
はけの森美術館オープン関連4700万円
体験型市民農園増設580万円
市民起業サポートセンター開設支援450万円
雨水タンク設置補助50万円
図書館学習室新築5700万円  など100以上
 
 2006.2.23 3月議会の一般質問 

 3月議会の議案書が配布され、日程も決まりました。2006年度予算を審査する大事な議会です。重要な議案もいくつも出ていますので順次ご報告していきます。

 まずは一般質問です。今回は3/5の日曜議会で21人が20分ずつ、さらに10人が持ち時間の残り40分の質問もします。私の通告は以下の通りです。
   *全員の通告内容は近日中に議会HPにアップされます。

■3/5(日)16:20〜16:40

埋め立てごみなんてもったいない!
   食器は資源としてリサイクルしよう

1) 陶磁器原料の国産粘土は後20年しかもたないともいわれている。有限な天然資源を使い続けるために、廃食器は原料として有効活用を
2) 廃食器はごみとして埋め立てるより、資源化した方が安い。ごみ処理経費の削減のために、廃食器の分別、資源回収を
3) まずは市民まつりなどのイベントでのキャンペーンを
4) リサイクル商品を使わなければ循環社会は成り立たない。グリーン購入方針に基づき市の施設ではエコマーク認定のリサイクル食器の導入を
5) 学校・保育園給食食器は品質が明らかなため、リサイクルには最適。環境教育効果も期待できる廃食器の資源化、リサイクル食器の導入を

■3/8(水)10:30頃〜

1.付属機関等の役割・所掌事務について
1) 法・条例・規則等によって付属機関等の提言・建議などに関する記載は異なる。記載内容、有無による違いはなにか。
2) 提言・建議の明定のない付属機関等による提言・建議の例はあるか。

2.裁判例と行政運営の関係について
1) 裁判例とは何か
2) 稲葉市長の議会の否決した費途に対する予算流用の違法性を訴えた裁判は、2月7日、最高裁が原告の上告を棄却し、高裁判決が確定。この結果について、市長と法務担当の見解は?

3.多摩の森林再生のために、多摩産木材を使おう
1) 見直しされた小金井市グリーン購入基本方針では「土木、建築材等については(中略)、多摩の森林再生のために、多摩産木材の使用も考慮するものとする。」と明記された。この方針に基づく来年度の多摩産木材の使用予定は?
2) 大規模な使用のためには長期計画での検討が必要
 
 2006.2.14  視察報告‥再開発まちづくり食器リサイクル 

 先週は、駅周辺調査特別委員会の視察と、続けて会派「みどりの風」の視察、さらに翌日に後期基本計画の全員協議会という、ちょっとハードな日程でした。

委員会視察は
@さいたま市与野駅前の再開発事業を導入した区画整理事業
A滋賀県草津市草津駅前の再開発事業
会派視察は
B兵庫県三田市三田駅前の再開発事業と
        ほんまちセンター商店街の「まちづくり道場」
C岐阜県多治見市、土岐市の食器リサイクル「グリーンライフ21」

それぞれ学ぶところが多く、文字通り実り多い視察でした。
以下、簡単に報告します。

@与野駅前の区画整理事業
 1967年に都市計画決定をしましたが、行政が一方的に事業を強行しようとしたために、地区の6割が参加する反対同盟ができ、20年間ストップしていたそうです。
 埼京線の開通や埼玉新都心構想に刺激された権利者もあり、再開発事業を含むなど8回の計画変更を経て、現在、2010年完成に向けてすでに駅前通りにはいくつも高層ビルができています。
 反対同盟との関係で平均減歩率(地権者が道路などのために土地を提供する割合)が12.6%と低くなったとのことですが、地域に公園も緑地もなく、街路樹さえも少ないビル街は寒々としています。駅前広場に面した数軒は低層のままの商店で、ちょとホッとする感じでした。

A草津駅前の再開発事業
 草津は東海道と中山道が出会う宿場町として栄えた町です。JR駅周辺の総合計画の一つとして地権者による組合施行で行われた再開発事業。32階の店舗とマンションです。
 再開発組合の理事長さんのお話を伺いましたが、地域地権者はもちろん周辺へのていねいな対応をされてきた様子が伝わってきました。とはいえ、「古い町並みがいいんだ」という反対の声もあったということでしたが、高さ111メートルの超高層ビルにはやはり違和感…です。

B三田駅前の再開発事業と「まちづくり道場」
 関西学院大学教授の片寄俊秀さんが商店街に「まちかど研究室」を開き、学生と商店街の活性化に取り組んできました。大学と商店街の連携の元祖です。
 昨年9月に駅前にオープンした再開発商業ビルの影響も含めてお話を伺ってきました。6階建ての再開発ビルは阪急が全て買い取るはずだったのに…結局6階と5階の一部を市が借りて市民活動推進プラザなどなどを入れていました。その再開発ビルのオープン後、周辺で廃業する商店が相次いでいるとのことです。
 片寄さんがこの春で定年退職となるため、「研究室」を「まちづくり道場」と改名、また、向かいには老舗の秤屋さんが店舗を改造した「三田ほんまち交流館」というフリースペースができて、新しい展開が始まるようです。

C「グリーンライフ21(GL21)」
 GL21は、美濃焼の産地(岐阜県東濃 西部)で、原料や食器の製造、流通に関わるみなさんと地元の研究機関などが集い、廃食器の原料化や環境にやさしい器づくりに取り組んでいるグループです。全国に不用食器の回収拠点を持ち、粉砕して粘土等に混ぜて「美濃Re食器」を製造販売しています。
 岐阜県セラミックス技術研究所の長谷川善一さんの案内で、原料製造、食器製造、回収食器の粉砕工場などを見学しお話を伺いました。
・やきものの原料の土も有限で、すでに3〜5割は輸入
・廃食器を配合した方が強度が増し、二酸化炭素排出量は減少
・自治体側からすると、燃やさないごみとして埋め立てるより、資源回収した方が経費削減
・給食食器のリサイクルは原料も明らかで理想的
・GL21ではRe食器の日常の使用に伴う環境負荷も減らすデザインを模索
などなど、いろんな意味でとてもおもしろかったです。
 近くでは多摩市や武蔵野市の市民グループが不用食器を回収していますが、自治体としての安定的な分別回収が必要です。茨城県牛久市の例も紹介していただきました。ぜひ、小金井でも取り組んでいきたいです。
 
 2006.2.6  一日だけのCafe ぼちぼちV 大盛況でした 

 市民自治こがねい主催の一日カフェ「ぼちぼち」が終わりました。ゆったりした空間でスローライフを考えようという企画です。小金井に縁のあるスローな何かをしている人たちに協力していただいて、食べ物の出店や、歌や演奏、トークやワークショップなど盛りだくさんの一日でした。「スローライフでまちづくり」の芽が小金井でも着実に育っていると感じられる場になったと思います。
 会場の公会堂は3月で閉館〜取り壊しの予定です。思いで深い公会堂での私にとっては最後のイベントになりました。


★会場で配ったプログラムから出演や出店のみなさんの自己紹介を転載します。

オープンマイク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朗読  木下美智子さん(NPO現代座)
地域づくり・環境保護・国際交流・人権擁護活動を支援する演劇NPOです。地域の人々のための、演劇・朗読・人形劇・歌う活動の指導や講座を開いています。人の集まる「劇場」が、心の共鳴の場となるような演劇の上演に努力しています。

オリーブツアー 大賀英二さん
昨年10月、パレスチナ農民を支援するオリーブ摘みのツアーが企画され、参加したときのビデオも上映します。ヨルダン川西岸のイスラエル占領下にあるジェイユース村は、オリーブの樹が切り倒され、畑と村との間に隔離壁が作られました。

カッセKOGANEI 市民起業サポートセンター
小金井のまちを元気にするため、昨年、市民有志により設立されたNPOです。住民自身が地域の問題をビジネスの視点で解決する『コミュニティビジネス』が数多く生まれることが、地域に活力を与える最善の策です。市民起業への支援や起業家のネットワークづくりなどに取り組みます。

ワークショップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

体ほぐしボディワーク 永田朝路さん
コーヒーの香りがたまらない「ろばや」の斜め向かいで手のぬくもりをモットーにした指圧をしています。病は自らの内なる治癒力によって治ります。体の声に手と耳を傾けそのお手伝いをしています。一人一人が楽ちんになれば町も楽しくなります。月1回楽ちんワークもしてますよ。永田治療院 t/f:042−383―3868

子どもの権利を考えてみませんか? KOKOぷらねっと
地域で共に育て育ち合う−人と人とのつながりを大切に、孤独や不安ではなく、たくさんの人に見守られ、安心して子育てができるような子育てコミュニティづくりをめざし、情報発信をメインとした活動をしています。

土曜のたまり場 千村裕子さん
毎土曜日、市立南小学校の空き室を使い、地域の誰もが参加でき、手づくりや、異なった年齢の人たちとのコミュニケーションを楽しむことを目標に工作・手芸 ・絵画・ゲームなどの活動をしています。

みんなでチジムを焼こう! 辺貞姫さん
「ぼちぼち」にお誘いいただき、ありがとうございます。小金井市に来て15年、けれどライフスタイルが「小金井都区内民」となっています…。「お天道様が元気なウィークディの昼間」を、界隈であれこれできないのがちょっと寂しいですが。ここを覗いたら、みんな知っている人たちでしたぁ!

FOOD・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スローフード「ヤドカリズム」
3年連続出場です。小金井の食材で手作りの料理やお菓子を作り続け、気がつけば早5年。いよいよ4月より「日常料理教室」「おやつラボ」など、おとなの食育教室を開講予定。ご期待下さい。

コーヒー「出茶屋」
スロー&ローカルな珈琲屋台、鉄瓶で沸かした小金井の井戸水と、厳選した珈琲豆を使って、一杯ずつ心を込めてお淹れします。小金井のさまざまなイベントやお祭りに出店中!
http://www.de-cha-ya.com

パレスチナ産タイベビール
ヨルダン川西岸のタイベ村ではオスロ合意の後、コウリー家によって醸造所が作られ、パレスチナ初のビールの生産が始まった。副原料を使わず麦芽とホップと酵母と水だけで丁寧に作られ、驚くほどアロマ豊かなビールです。

お惣菜「キッチン暁子」
キッチン暁子を始めて間もなく4年、やっと地域になじんできたかなと感じてます。普段は地場野菜中心の惣菜、あまり油を使わない中華惣菜など作ってます。本日は地場の無農薬キウイジャム、雹害で出荷できなくなった低農薬のリンゴジャム、チャーシューのマフィンサンドを 作りました。よろしくお願いします。

ぼ・ち・ぼ・ち市・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お笑いセラピスト ヒデリーナ♪
市内にて出張リラク整体をしているヒデリーナの「ちょこっとりらく」の出店です。 身体にも地球にも優しいアロマのクリームも作り方をお教えします。材料費込み、700円です。

国労稚内闘争団
87年の国鉄の分割民営化でJRになるときに、約束に反して国労に所属していたことで多くの人が解雇されました。以来18年間、解雇撤回、職場復帰を求めて闘い続けています。稚内闘争団の自慢は海産物、特にイカの塩辛は絶品です。ご支援、よろしくお願いします。

カジュアルタロット占い 松崎実穂さん
カラフルなタロットカードにそっと日頃気になっていることをたずねてみませんか? 何かが、変わるかも。
http://www.lumieredansante.com/

園芸生活 ほ・うら
女性スタッフのガーデニンググループです。環境にやさしい、自然な庭造りを心がけています。お庭のリニューアルや庭木の植え込み、除草、お手入れなどにもお伺いします。ショップも開店しました。武蔵小金井駅北口、小金井街道徒歩10分。042―304−3987
http//www.houla.jp

ポラン広場の八百屋「苫屋」
国産有機野菜を応援しています。近場では八王子の小比企町、遠くでは徳之島、北海道から届く、美味しくて安心な野菜や食材、調味料を扱っています。一食一食を大事に。"家ごはん"を作ってくださいね。

MUSIC・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うた molamola
市内在住。うたう母さん。
ラブソングをやります。
曲…You really got a hold on me. 他

三線 テーゲーの会
三鷹を中心に三線(さんしん)島唄好きが集まりました。「一人一人が好きな島唄を歌えて弾ける」を目的に八重山・宮古の民謡から、ハイサイおじさんなどの新しい島唄まで練習しています。練習後の泡盛は格別です。(笑)
http://te-ge-.blogspot.com/

カルテットチャッピー
チャッピーフィルハーモニーは、「クラシック音楽を、より多くの方に身近なものとしてとらえて頂き、ますます興味を持っていただくこと」そして「運営面においても、演奏面においても、質の高いオーケストラ・合唱団を結成すること」を目指しています。 楽団は、フリー演奏家・音大生などを中心に構成される100人強のオーケストラと、学生・社会人・音楽家などで構成される150人程の合唱団員から成り立っています。 その中から4人の演奏者がカルテットを組んで、本日演奏します。
1stVn 松尾賛之/2ndVn 松尾悟郎
Clarinet 小向忍/Vc 水野宇高

オオノシンヤ 詩人・山村暮鳥をうたう
  〜この世には色々なうたがある。
 日々の暮らしのなかで、
 人が原点に帰ることのできる
 おいのりやまじないのようなうた!
 くり返し、くり返されるうたを。〜
歌&ギター&ガイダ   '03年、大正の詩人・山村暮鳥(1882〜1922)の詩・童謡に曲をつけ歌い始める。そのほか、大手拓次、若山牧水、山崎斌などの詩、自作の詩もまじえる。'05年、茨城、水戸の暮鳥会に入会。また同年5月、ブルガリアへ1か月の旅をし、そこで伝統音楽の演奏者、製作者と交流をもつ。以来、ブルガリアの伝統楽器ガイダ(バグパイプ)の研究をする。
メンバー ギター;見田 諭/尺八;真藤一彦/アコーディオン;安土遊
 
 2006.1.26  再開発補助金をめぐる住民監査請求に参加   

 1月11日に13人の市民の方が「2004年度の予算の成立過程には誤りがあ り、再開発補助金の受給は違法」などの住民監査請求を行いました。
 2004年5月の臨時議会で、当時の議会は市長の提案した予算に対して再開発事 業費などを除く修正案を可決しました。市長が翌日提出した「再議書」によって、こ の修正予算が否決されたのですが、実はこの1日の間に予算の一部を使っていたた め、再議そのものが無効だったのではないか、というものです。
 この再議が無効なら、修正予算が成立していたことになり、そこに含まれない再開 発事業予算も、それに基づく国や都からの補助金の受給も、その後の再開発事業の進 行も全て無効や違法ということになります。
 監査請求をされた13人の中にはみどりの風の渡辺議員、小山議員も含まれていま す。その後、みどりの風の市民の党のお二人も請求書を出しましたし、市民も増えているようです。私も市民自治こがねい運営委員会での検討も受けて24日に手続きしました。

 再開発事業については都市計画決定の段階でも、議会が予算の一部を否決したの に、稲葉市長は他の予算を流用して手続を強行しました。この行為の違法性について も当時の市議13人で住民訴訟を起こしました。こちらは地裁、高裁とも「違法」判 決が出ていて、現在は最高裁で審査中です。

 再開発のためには法に触れても構わないかのような、この間の議会軽視の進め方 には、ちゃんと異議を唱えておかなくては…。
 
 2006.1.22 「夕やけ小やけの里」で勉強会     

 「夕やけ小やけ ふれあいの里」は八王子駅から西へ車で1時間弱、童謡「夕焼け小焼け」の作詞者・中村雨紅の出身地・恩方地区にある宿泊、川釣り、牧場などの複合施設です。ゴルフ場開発を阻止し、代わる自然と共存する施設として作られたそうです。
 18〜19日にここで市民自治をめざす三多摩議員ネットワークの研修合宿をしました。
 テーマは、@エコセメント事業の問題点(大沢豊さん/立川市議) A指定管理者制度の最新状況(三野靖さん/自治総研) B炭焼きを通しての多摩の森林再生(炭焼三太郎こと尾崎正道さん/元八王子市議)、さらに各市からのレポートや炭焼現場のフィールドワークなど、盛りだくさんの2日間でした。

 三野さんからは指定管理者の選考に社会的価値基準(障害者雇用や適正賃金、環境配慮など)を導入している熊本市や広島市の紹介や、ご自身が選考委員会の委員長をされている千葉県佐倉市の報告もしていただきました。佐倉市では11施設を対象に公募委員も含む選考委員会が6回(毎回10:00〜20:00!)も開かれ、選考結果は市のHPでも詳しく報告されています。非公開になったのは具体的な配点を決める評価の議論の時だけですが、それも公開すべきとの批判もあるのだそうです。
 小金井では委員名も会議も非公開で選考する方針です。どちらの方が市民に納得される公正な選考かは明らかだと思うのですが… 
 
 2006.1.12  まちづくり条例の視察 〜国分寺市へ     

 昨日、建設環境委員の有志による、国分寺市への視察に同行させてもらいました。
 お隣の国分寺市でも小金井市と同様に3年間にわたる市民参加の策定期間を受けて、2004年6月議会で提案・可決。半年の周知期間を経て、昨年2005年1月から施行しています。

 都市計画課長の松本昭さんは、鎌倉市で当時最先端のまちづくり条例づくりを担当し、人事交流で国分寺に来て、ここでも条例の仕上げの部分を担当されました。
 開口一番に「条例全体の理念としての二つの柱」として、
◎法律優先のまちづくりからの脱却
 ナショナルルール(国の法律)とローカルルール(自治体の条例)
 の対等な関係へ
◎「官と民」から市民と行政の「新しい公共」を創る
をあげられました。

 松本課長と中村係長に2時間たっぷりお話を伺いました。特に印象的な点をご報告します。
■条例施行から1年経ったところでの変化として、宅地開発では業者が早くから看板を立て、近隣住民との調整がていねいに行われるようになったため、計画が固まってからの不毛な紛争が減ってきた。
■市民団体に運営を委託する「公設市民営」の「まちづくりセンターー」の2月中旬開設にむけて準備中。まちづくり関係の市の業務の大方を、将来はこのセンターで担っていけるようにしたい。
■国分寺に特別な市民が大勢いるわけではないが、とても意欲的な核になる市民がいたことでこの取り組みを進めてくることができた。
■全国一の条例を作ったけど、先月、練馬区がつくった条例に抜かれてしまった。

 小金井でも、市民参加の策定委員会ではかなりがんばった条例案を作ったのに、市長の提案は大幅に後退してしまいました。「何のための市民参加なのか」の行政としての位置づけの違いを痛感しました。
 建設環境委員会で継続審査になっているまちづくり条例は、ぜひ修正したいですし、市民参加のあり方も検証していくことが必要です。
 
 2006.1.5 夢 も 希 望 も   ……年頭の思い    

 あけましておめでとうございます。
 年末から風邪気味で、大したことはないのですがスッキリしないまま年を越しました。悪化しないように家にこもり、久しぶりにの〜んびり過ごしました。
 そんなわけで、やっと今日できた12月議会報告の市議会レポートからごあいさつを転載します。

* * * * *

 高度経済成長の真っただ中に生まれ新人類といわれた世代に属する私ですが、成長や開発に魅力を感じることはなく、むしろ小さな声に真実を見つけ、失われる自然に思いを馳せてきました。
 経済成長至上主義社会はすでに限界を迎え、地球温暖化などの環境破壊や所得・階層格差の拡大をもたらしています。昨年のJR脱線事故や耐震偽装、自殺や子どもをめぐる犯罪の増加なども根は同じところにあるのではないでしょうか。ところが、市場万能の小泉改革がさらなる格差と矛盾の拡大へと向かっています。
 そんな社会に対し、国境も世代も超えて「いのち」を守り、経済成長に依存しない豊かさを求める、スローな社会を創ろうという動きが、世界各地で、そして日本でも始まってます。
 夢も希望もここにあります。地球規模で100年先を考えながら、いま私にできることに力を尽くそう。 ……年頭の思いです。

* * * * *

 今年もよろしくお願いします。
 
 ★ 2005年12月までのレポート